「未経験からインフラエンジニアになるには、何を勉強すればいいんだろう?」
転職を考え始めた頃、私もネットでこの答えを探していました。出てくるのは「まずこの資格を取れ」「この言語を勉強しろ」という情報ばかり。ところが実際に飲食業から33歳でインフラエンジニアに転職してみて、私がたどり着いた結論は少し違いました。
勉強してから転職するのではなく、まず転職して実務の中で学ぶほうがいい。これが私が実感したことです。この記事では、飲食業15年から未経験でIT業界に飛び込んだ私の体験をもとに、未経験から目指す方へのリアルな勉強法をお伝えします。
そもそもなぜ飲食業からエンジニアに転職したのかという経緯は、33歳・飲食業15年からITインフラエンジニアに未経験転職した話で詳しく書いています。あわせて読んでもらえると、この記事の背景がより伝わると思います。

目次
結論:勉強するより、まず就職して実務経験を積むべき
一番の勉強は「実務」だと就職して痛感した
転職して最初に感じたのは、実務で経験することが、何よりの勉強になっているということでした。参考書を何時間読んでも頭に入らなかったことが、実際の現場で手を動かすと一気に理解できる。この感覚は、就職して初めてわかったことです。
インフラの仕事は、サーバーやネットワークといった「実物」に触れて覚える部分が大きい分野です。机上の知識だけでは限界があり、トラブル対応や構築作業を通して身につく知識のほうが圧倒的に多いと感じています。
知識をつけてから、ではなく飛び込んでから学ぶ
未経験の方ほど「ある程度勉強してから転職しないと不安」と考えがちです。私もそうでした。しかし今振り返ると、その考えが転職への一歩を遅らせていた面もありました。
もちろん何も知らずに飛び込めという意味ではありません。ただ、完璧に準備してから動こうとすると、いつまでも動けない。未経験者を受け入れる前提の現場であれば、わからないことは入ってから学べばいい。まず飛び込んで、つまずいたところから学んでいくほうが、結果的に成長は早いと感じています。

転職活動中にやった勉強法
Progateでプログラミングの基礎に触れる
転職活動をしていた頃は、飲食業で働きながらプログラミング学習サイトの「Progate」で勉強していました。スマホやパソコンで手軽に進められるので、仕事の合間や休みの日に少しずつ取り組んでいました。
IT業界がどんなものか全くイメージできない状態だったので、「プログラミングとはこういうものか」という雰囲気をつかむ入り口としては役立ちました。未経験で右も左もわからない段階では、こうした学習サイトで世界観に触れておくのは悪くない選択だと思います。
無駄ではないが、優先順位は実務経験のほうが高い
誤解しないでほしいのですが、転職活動中の勉強が無駄だったとは思っていません。ただ、「勉強して知識をつけてから転職」ではなく「まず就職して実務経験を積む」ことを優先したほうがいいというのが正直な実感です。
特にインフラエンジニアは、プログラミングそのものよりもサーバーやネットワークの実機・実環境に触れる仕事です。独学で完璧を目指すより、現場で覚えたほうが早い領域が多いのです。勉強で立ち止まるより、転職活動を前に進めることをおすすめします。

転職後に資格取得を目指す方へ
会社の資格取得支援制度を活用
転職してから、知識を体系的に深める目的で「CompTIA A+」という資格を取りました。これはITの基礎を幅広くカバーする国際資格です。ポイントは、会社の資格取得支援制度を使って取得したことです。
多くのIT企業には、資格に必要な参考書代や受験料を会社が負担してくれて、取得すると給料や手当に反映される制度があります。自腹で何万円もかけて勉強するより、こうした制度をうまく利用するほうが、金銭的にも負担が少なく済みます。入社後はこうした制度がないか確認してみることをおすすめします。
資格取得時の勉強法
具体的な勉強法はシンプルで、参考書とネット上の過去問情報をひたすら解くというものでした。1日に過去問を100問解くことを目安に進め、約2ヶ月で取得できました。
資格試験は、過去問を繰り返し解いて出題パターンに慣れるのが結局一番の近道だと感じます。参考書を最初から完璧に読み込もうとすると時間がかかりすぎるので、問題を解きながら、わからない部分を参考書で確認する進め方が効率的でした。
資格は転職には効かない。でも取る価値はある
正直に言うと、資格そのものが転職に有利だったかというと、ほぼ関係なかったというのが実感です(笑)。少なくとも未経験での転職活動において、資格の有無が決め手になった感覚はありません。
ただ、まったく無意味というわけでもありません。資格を取得したという事実は「学ぼうとする意欲がある」という点で多少評価されることもあります。また何より、勉強の過程で得た知識は実務の理解を助けてくれます。「転職のための資格」ではなく「実務のための知識」と捉えると、取る価値は十分にあると思います。

未経験から転職を目指す人へ
ここまでの体験を踏まえて、今の私が未経験の方にすすめる順番をまとめます。
①まず転職活動を始める(勉強で立ち止まらない)
一番大事なのはこれです。「もっと勉強してから」と準備に時間をかけすぎず、まずは転職活動を始めてみる。未経験歓迎の求人は意外と多く、行動してみないと自分が通用するかどうかもわかりません。学習サイトで基礎の雰囲気をつかんだら、並行して応募を始めるくらいでちょうどいいと思います。
②就職したら、つまずいた所から学ぶ
入社したら、実務でわからなかったこと・つまずいたことを起点に勉強していきます。これが一番効率の良い学び方です。目の前の仕事に直結しているので知識が定着しやすく、「何を勉強すべきか」で迷うこともありません。
③資格取得を目指す場合は、支援制度を活用
資格を取るなら、入社後に会社の支援制度を活用するのが賢い方法です。費用を会社が負担してくれて、取得すれば手当にもつながる。転職前に自腹で焦って取る必要はありません。知識を体系立てたくなったタイミングで、制度を使って取得すれば十分です。
挫折しないための2つのコツ
転職経験者に直接話を聞く
未経験からIT業界に転職した経験者に、直接話を聞くのが一番おすすめです。リアルな体験談は、ネットの一般論よりはるかに参考になります。私自身、転職経験者の話を聞いたことで不安が和らぎ、進むべき方向が見えました。
身近に経験者がいなければ、SNSやイベントで探すこともできます。「実際にやった人」の生の声は、何冊の参考書よりも背中を押してくれます。
ネットの情報に惑わされすぎない
もうひとつのコツは、ネットの情報に惑わされすぎないことです。「未経験は厳しい」「この資格は必須」「あの言語を勉強すべき」といった情報があふれていて、調べれば調べるほど不安になり、動けなくなってしまいます。
情報収集は大切ですが、集めすぎると逆に行動の妨げになります。ある程度調べたら、あとは自分で動いて確かめる。私の場合、情報を遮断して転職活動に集中したことが、結果的に良い方向に進んだと感じています。気持ちの切り替え方については仕事終わりにメンタルをリセットする方法でも触れています。

よくある質問(FAQ)
Q. 未経験でも本当に転職できますか?
A. 私は飲食業15年から33歳で未経験転職できました。インフラエンジニアは未経験歓迎の求人が比較的多い分野です。年齢や経歴で諦める前に、まず行動してみることをおすすめします。
Q. 勉強せずに転職して大丈夫ですか?
A. まったくの無勉強を推奨するわけではありませんが、完璧に準備する必要はありません。学習サイトで基礎の雰囲気をつかむ程度で十分で、本格的な知識は入社後に実務を通して身につけるほうが効率的だと感じています。
Q. 資格は取っておくべきですか?
A. 転職を有利にする目的なら、私の実感では優先度は高くありません。ただ知識を体系的に学べるメリットはあるので、取るなら入社後に会社の支援制度を使うのが賢い方法です。
Q. 30代未経験でも遅くないですか?
A. 私は33歳で転職しました。決して早いほうではありませんが、それでも問題なく実務を覚えていけています。大切なのは年齢より、入ってから学び続ける姿勢だと感じています。
まとめ
未経験からインフラエンジニアを目指すなら、勉強で立ち止まるより、まず転職して実務経験を積むことが何より大切だというのが、私が実体験から得た結論です。
資格や知識は、入社後につまずいたところから少しずつ身につけていけば十分間に合います。「準備が足りない」と一歩を踏み出せずにいる方こそ、まずは行動してみてほしいと思います。
参考情報
※本記事は個人の体験談であり、転職の結果や効果を保証するものではありません。転職活動の進め方には個人差があります。あくまで一例として参考にしてください。


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