IT業界に転職してから、仕事で「読む」「書く」場面が一気に増えました。設計書の確認・作成、メールのやり取り、仕様書の読み込み。飲食業時代にはほとんどなかった作業です。
「読解力と文章力をもっと鍛えなければ」と思ったのが、読書を始めたきっかけでした。最初はとにかく続かなかったのですが、あるコツを意識してから毎日読めるようになり、今では読書が日課になっています。
この記事では、読書が習慣化できたコツと、続けて実感している効果を体験談をもとに紹介します。「読書を始めたいけど続かない」という方のヒントになれば嬉しいです。
私が読書を始めたきっかけ
読書を意識的に始めたのは、飲食業からITインフラエンジニアに転職したタイミングです。
エンジニアの仕事では、長い設計書を読んで内容を把握する・要件を正確にメールで伝える・ドキュメントを作成するといった場面が日常的にあります。飲食業時代は口頭でのコミュニケーションが中心だったため、文章を読んで理解する力・伝わる文章を書く力が圧倒的に不足していると感じました。
「このままではまずい」という焦りから読書を始めたのですが、最初から仕事直結の専門書に手を出したため全く続きませんでした。その反省から「まず習慣を作ること」を優先するようにしたことが、今の読書習慣につながっています。

読書を続けて実感した3つの効果
① 読解力・文章力が上がった
毎日文章に触れることで、長い文章を読むことへの抵抗感がなくなりました。以前は設計書を読み始めると途中で集中が途切れることが多かったのですが、読書を続けてからは最後まで読み切れるようになってきたと感じています。
文章を書く力については、よい文章を大量にインプットすることで「読みやすい文章の型」が自然に身についてきたように感じています。メールの書き方や報告書の構成に迷う時間が減ったのは、読書の影響が大きいと思っています。
② 集中力が上がった
読書は「一定時間、活字に集中する」訓練でもあります。最初は10分でも集中が途切れることがありましたが、毎日続けることで集中できる時間が少しずつ伸びていきました。
この集中力は仕事にも波及すると感じています。デスクに向かって作業に入るまでの時間が短くなり、深い集中状態に入りやすくなった気がします。短い時間でも毎日続けることで、集中する「筋肉」が鍛えられていくイメージです。
③ メンタルが安定した
読書には、頭を切り替える効果があると感じています。仕事のことが頭から離れない夜でも、本を開いて活字に集中すると、いつの間にか仕事の悩みを忘れられます。
特に小説は没入感が高く、読んでいる間は別の世界に入り込む感覚があります。毎日10分程度でも、この「頭のリセット時間」を持つことがメンタルの安定につながっていると感じています。

読書が習慣化できた3つのコツ
① 最初は1日10分だけにする
読書を習慣化しようとして最初に失敗した理由は、「1日30分は読もう」と目標を高く設定しすぎたことでした。仕事で疲れた夜に30分の読書は、思いのほかハードルが高い。
そこで目標を「1日10分だけ」に下げたところ、続けられるようになりました。10分であれば、電車の中でも寝る前でもすき間時間に収まります。「少なすぎる」と感じるくらいの目標が、習慣化には効果的だと思っています。
② 「もう少し読みたい」くらいで止める
これが習慣化に一番効いたコツです。読めるときに読み切ろうとせず、「続きが気になる」状態でいったん本を閉じるようにしました。
翌日「続きを読みたい」という気持ちが自然に湧いてくるので、本を開く動機が生まれます。「今日もやらなければ」という義務感ではなく、「読みたいから読む」状態を維持することが長続きの秘訣だと感じています。
③ 読むタイミングを固定する
「時間があれば読む」では習慣になりません。読書を日常に組み込むためには、読むタイミングを決めてしまうのが効果的です。
私が読む主なタイミングは3つです。電車の移動中・仕事を始める前・寝る前。特に寝る前の読書はスマホを見る時間を置き換えるきっかけにもなり、睡眠の質にも良い影響があると感じています。自分の生活リズムに合わせて「この時間に読む」と決めてしまうのがおすすめです。

ジャンルの選び方
最初は小説がおすすめ
読書を習慣にしたい初期の段階では、小説から始めることをおすすめします。理由は「続きが気になる」という感覚が生まれやすいからです。
物語に引き込まれると、読むことが義務ではなく楽しみになります。「10分で止める」コツとも相性がよく、「もっと読みたい」という状態を自然に作り出してくれます。まずは好きなジャンルの小説から気軽に始めてみてください。ちなみに私のおすすめは東野圭吾さんの「白夜行」と「幻夜」です。分厚くて最初は抵抗あるかと思いますが、読み始めると止まらなくなりました笑
慣れてきたらビジネス・専門書へ
読書の習慣が定着してきたら、ビジネス書や専門書にも挑戦してみましょう。私の場合は、小説で読書習慣をつけてからビジネス書・ITの技術書へと広げていきました。
ビジネス書は仕事に直結する知識を得られるメリットがある一方、内容が抽象的で読みにくいものもあります。「わかりやすい」と評判の本から入るのがおすすめです。専門書については、最初から全部理解しようとせず、気になる章だけ読む使い方でも十分価値があります。
読書が続かない人へ
「読書を始めたけど続かない」という経験は、ほとんどの人がしていると思います。続かない理由のほとんどは、目標が高すぎることと完璧主義です。
読めない日があっても、それでリセットされるわけではありません。翌日また1ページでも開けば、それで十分です。「毎日必ず読まなければ」というプレッシャーをなくすことが、長く続けるためには大切だと感じています。
また、読んでいて面白くない本は無理に読み切る必要はありません。合わないと感じたら別の本に切り替えて構いません。読書は義務ではなく、自分が楽しめるものを選ぶことが続けるための前提です。

まとめ
読書を習慣化するポイントをまとめると、「1日10分だけにする」「もう少し読みたいくらいで止める」「読むタイミングを固定する」の3つです。
私がIT転職をきっかけに読書を始めて実感したのは、読解力・文章力・集中力の向上と、メンタルの安定でした。毎日10分という小さな積み重ねでも、続けることで確実に変化を感じられます。
まずは好きなジャンルの本を1冊手に取るところから始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 紙の本と電子書籍、どちらがおすすめですか?
習慣化のしやすさでいえば、どちらでも構いません。電車の中や移動中は電子書籍の方が便利で、寝る前はブルーライトを避けるために紙の本の方が向いているという考え方もあります。私は場面によって使い分けています。まずは手に取りやすい方から始めるのがおすすめです。
Q. 速読は意識した方がいいですか?
習慣化の段階では速読は意識しなくていいと思います。まず「毎日読む」という習慣を定着させることが優先です。速読テクニックを取り入れるのは、習慣が安定してから検討すれば十分です。
Q. 読んだ内容をうまく覚えられないのですが…
読んだことをすべて覚えようとする必要はありません。1冊の本から「1つでも実践できることを見つける」くらいの気持ちで読む方が、長続きしやすいです。気になった箇所に付箋を貼ったり、メモをとる習慣も記憶の定着に効果的とされています。
Q. 忙しくて10分も取れない日はどうしますか?
そういう日は1〜2ページだけでも構いません。「読めなかった」という罪悪感より「少しでも開いた」という達成感の積み重ねが大切です。完璧にやろうとせず、どんなに短くても本を開く習慣を優先してください。
参考情報
※本記事は個人の体験談であり、医療・健康アドバイスを目的としたものではありません。


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