サウナに通っているのに「ととのう」感覚が分からない。あるいは、いつもはととのうのに今日はダメだった。どちらも私が経験してきたことです。
15年通ってきて分かったのは、ととのわないときには必ず理由があるということです。この記事では、ととのわない原因を入り方・体調・環境の3つに分けて整理し、それぞれの対処法を紹介します。そもそも「ととのう」とは何かについてはサウナで「整う」とはどういう状態かの記事で書いています。
入り方に原因があるパターン
①水風呂が短すぎる
一番多い原因がこれです。私自身、通い始めて10回ほどは一度もととのいませんでしたが、原因は水風呂を10秒程度で出ていたことでした。
水風呂の目安は1〜2分とされています。体の表面だけ冷やして出てしまうと、その後の外気浴で訪れる深いリラックスにつながりにくくなります。冷たいのが苦手な方は30秒から始めて、少しずつ延ばしてみてください。
②サウナ室にいる時間が足りない
サウナ室の目安は8〜12分程度とされています。体の芯まで温まっていない状態で水風呂に入っても、温度差が小さく刺激が弱くなります。
ただし時間はあくまで目安です。我慢して長く入るのは危険なので、汗がしっかり出て「そろそろ限界かな」と感じたら出てください。時計の分数より自分の体感を優先したほうが安全です。
③外気浴を省いている・短い
水風呂から上がってすぐサウナに戻ってしまう人がいますが、これではととのいません。ととのう感覚が訪れるのは外気浴の最中で、特に最初の数分が鍵だと言われています。目安は5〜10分です。
椅子に座って、何も考えずにぼーっとする時間を必ず取ってください。秋は外気浴が一年で一番快適な季節です(秋のサウナが一番気持ちいい理由の記事)。
④セット数が足りない
1セットで帰っていませんか。1セット目は体が慣れていないためととのいにくく、2〜3セット目から感覚が出てくることが多いとされています。私も3セット目の外気浴が一番ととのう傾向があります。
逆に、セットを増やせば増やすほど良いわけでもありません。頻度や回数の考え方はサウナの頻度は週何回がいい?の記事にまとめています。

その日の体調に原因があるパターン
⑤水分が足りていない
入り方は同じなのに今日はダメ、という日はたいてい体調が原因です。中でも多いのが水分不足です。サウナでは大量に汗をかくため、水分が足りないまま入ると、ととのう以前に体調を崩す危険があります。
私はサウナに入る前と、各セットの合間に必ず水を飲むようにしています。喉が渇いてから飲むのではなく、渇く前に飲むのがポイントです。サウナ後の飲み物はサウナ後の食事・飲み物の記事で書いています。
⑥前日にお酒を飲んだ・睡眠不足
お酒を飲んだ翌日や、寝不足の日はととのいにくいと感じています。自律神経の切り替えがうまくいかないのだと思います。
さらに重要なのが、飲酒直後のサウナは絶対に避けるべきだということです。アルコールには利尿作用があるため脱水が進みやすく、血圧が下がりすぎて意識を失う危険もあります。一般には、飲酒後は8時間程度あけることが推奨されています。
私は週2の節酒を続けていますが、サウナに行く日は飲まないと決めています。眠りの質にも関わる部分です(サウナに入った日は眠りが違うの記事)。
⑦満腹・空腹で入っている
食事の直後は消化に血液が使われるため、体が温まりにくくなります。逆に空腹すぎてもふらつきやすく、集中してぼーっとすることができません。私は食後2時間くらいを目安にしています。この話はサウナは「食後2時間」が黄金ルールの記事に詳しく書きました。

環境に原因があるパターン
⑧休憩場所が寒すぎる・暑すぎる
外気浴は「快適な温度で休むこと」が前提です。真夏に外気温が高すぎて汗が引かない日や、真冬に寒すぎて体が震える日は、体が休まらずととのいにくくなります。
夏は日陰や風の通る場所を選ぶ、冬はタオルを羽織るなど、環境のほうを調整してみてください。夏の外気浴の工夫は夏のサウナ外気浴を楽しむコツの記事にまとめています。
⑨混雑していて落ち着けない
意外と見落とされがちなのが混雑です。外気浴の椅子が空くのを待っていると、その間に体が冷めてしまいます。サウナ室で場所を探してうろうろするのも同じです。
ととのう感覚には、落ち着いて休める状況が必要です。平日の昼間や早朝など、空いている時間を狙えるなら試してみる価値があります。

それでもととのわないとき
ここまで挙げた原因を潰してもととのわない日はあります。そういう日は、無理にととのおうとしないことをおすすめします。
ととのうことを目的にすると、うまくいかない日にストレスを感じてしまいます。私も15年通っていますが、毎回ととのうわけではありません。温まって、冷やして、休む。その時間が気持ちよければ、それで十分だと思っています。
体調が悪い日は、無理をせず入らない判断も大切です。持ち物や基本の入り方はサウナに必要な物ってなに?の記事とサウナ初心者の入り方とマナーの記事を参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 何回通ってもととのいません。向いていないのでしょうか?
A. 向き不向きより、入り方の可能性が高いです。私も最初の10回ほどはととのいませんでしたが、原因は水風呂が短かったことでした。まず水風呂を1分以上、外気浴を5分以上取ってみてください。
Q. いつもはととのうのに、今日だけダメなのはなぜ?
A. その日の体調が影響していることが多いです。睡眠不足、前日の飲酒、水分不足、満腹か空腹か。入り方が同じなのに結果が違う日は、体調面を振り返ってみてください。
Q. 水風呂が苦手でもととのえますか?
A. 水風呂なしでも外気浴で多少のリラックスは得られますが、感覚は薄くなります。まずは足先から慣らす、20℃前後のぬるめの水風呂がある施設を選ぶなど、段階的に試すのがおすすめです。
Q. お酒を飲んだあとにサウナに入ってもいいですか?
A. 絶対にやめてください。アルコールの利尿作用で脱水が進みやすく、血圧低下による事故の危険があります。一般には飲酒後8時間程度あけることが推奨されています。サウナ後の飲酒も、水分をしっかり摂ってからにしてください。
まとめ
ととのわない原因は、入り方・体調・環境の3つに分けて考えると整理しやすくなります。まず見直すべきは水風呂の時間と外気浴の時間、そしてセット数です。それでもダメな日は、水分不足や睡眠不足など体調面を疑ってみてください。
そして、毎回ととのう必要はありません。温まって、冷やして、休む。その時間が気持ちよければ十分です。力を抜いて通っているうちに、ふっとあの感覚が訪れます。
参考情報
※本記事は個人の体験談であり、医療・健康アドバイスを目的としたものではありません。感じ方には個人差があります。高血圧・心疾患などの持病がある方や体調に不安のある方は、医師に相談のうえご利用ください。サウナ中に気分が悪くなった場合は、すぐに中止してください。


コメント